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事業案内

三陸防災復興シンポジウム2019

※事業No.13「三陸防災復興展示会」と一体開催

実施時期
第1回 2019年6月1日(土)~6月2日(日)
第2回 2019年6月28日(金)~6月29日(土)
第3回 2019年7月19日(金)~7月20日(土)
第4回 2019年7月26日(金)~7月27日(土)
実施場所
  • 第1回 釡石市民ホール(釡石市)
  • 第2回 久慈市文化会館(久慈市)
  • 第3回 大船渡市民体育館(大船渡市)
  • 第4回 宮古市市民交流センター(宮古市)
実施主体
【主催】三陸防災復興プロジェクト2019実行委員会
【共催】第1回 釜石市、大槌町、岩手大学地域防災研究センター
    第2回 久慈市、普代村、野田村、洋野町
    第3回 大船渡市、陸前高田市、住田町
    第4回 宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村
【後援】復興庁
事業目的
復興に取り組んでいる地域の姿を発信し、震災の風化を防ぐとともに、国内外からの復興への支援に対する感謝を示す。
東日本大震災津波の記憶と教訓を伝えることにより、日本国内はもとより、世界の防災力向上へ貢献する。
ターゲット
自治体関係者(県内外)、国内外の防災関係者、全国の地方公共団体等からの応援職員、ボランティアでつながりを持った方々、一般参加者
実施市町村
宮古市、大船渡市、久慈市、釡石市
関連事業
No.1 三陸防災復興プロジェクト2019 オープニングセレモニー
(第1回シンポジウムと一体的に開催)
No.13 三陸防災復興展示会(各シンポジウムと一体的に開催)
実施結果(概要)

2015年に宮城県仙台市で開催された第3回国連防災世界会議において、各国は防災への決意を確認した。当該会議で行動指針として策定された「仙台防災枠組2015-2030」に掲げる「災害への備えの向上とより良い復興(BuildBack Better)」につながるよう4つのテーマで防災力強化や被災後の地域の再生を考えるためのシンポジウムを開催しました。

第1回[釡石市]:これからの防災~東日本大震災と世界の自然災害の教訓から学ぶ新しい防災のカタチ~
東日本大震災津波の教訓と、今後の災害に対する回復力や強靭性を高めるために必要とされる平時の備えについて討論を行う。

第1回[釜石市]:これからの防災~東日本大震災と世界の自然災害の教訓から学ぶ新しい防災のカタチ~

シンポジウムでは、台湾長栄大学の邵教授による基調講演と、インドネシア・アチェの博物館長や国内の有識者によるパネルディスカッションが行われ、東日本大震災津波や海外の災害を踏まえたこれからの地域づくりについて議論し、「自助と共助と公助の連携、地域の総合防災力を高めることが、これからの災害に強い地域づくりに不可欠であること」、「被災と復興の教訓を継承すること」などの重要性が示されました。
また、「災害看護・災害時の公衆衛生」分科会では、ヘルスプロモーション推進センターの岩室代表の基調講演と、東日本大震災津波や熊本地震での支援活動に携わった方によるパネルディスカッションが行われ、「被災者が孤立せずに交流できる環境の必要性」や「平常時からの保健・医療・福祉関係機関の連携づくりの必要性」などについて議論が進められました。
さらに、「いわての復興教育」分科会では、復興教育に携わる教員らが「いのちを守る気持ちを育む必要性」や「自ら学習する姿勢をつくるために子供たちのアイデアを生かす」ことや、「東日本大震災津波の体験の伝承の必要性」などについて議論が進められました。

  1. シンポジウム
    • 基調講演
      ~災害に強いこれからのまちづくり~
      講師  台湾・長榮大学 土地管理与開発学科 教授 邵珮君 氏
    • パネルディスカッション
      • 未来につなぐ災害に強い地域づくり
        ~過去の被災・復興の教訓をふまえたこれからの地域づくり~
        コーディネーター 首都大学東京 名誉教授 中林 一樹 氏
        パネリスト 台湾・長榮大学 土地管理与開発学科 教授 邵珮君 氏 インドネシア・アチェ津波博物館 館長 Hafnidar 氏 株式会社日本政策投資銀行 サスティナビリティ企画部BCM格付主幹 蛭間 芳樹 氏 岩手大学理工学部(地域防災研究センター) 教授 南 正昭 氏
  2. 分科会 1. 災害看護・災害時の公衆衛生:2019年6月2日(日)13時30分~16時

    中長期の復興を見据えて ~いまもなお復興途上にある被災地から~

    基調講演 中長期的な人々の生活と健康を視野に入れた災害時の看護活動・保健活動について オフィスいわむろ代表(陸前高田市ノーマライゼーション大使) 岩室 紳也 氏

    パネルディスカッション 有事も平時も できる人ができることを ~被災地の経験から日々の生活につながること~ オフィスいわむろ 代表 岩室 紳也 氏 岩手医科大学衛生学公衆衛生学講座 助教 佐々木 亮平 氏 株式会社くまもと健康支援研究所 代表 松尾 洋 氏 岩手県立中央病院 特任看護師  小野寺 直子 氏 釜石市食生活改善推進員協議会  会長 佐々木 ひろ子 氏

    2. いわての復興教育:2019年6月2日(日)13時30分~16時30分

    いわての復興教育の充実に向けて

    パネルディスカッション 故郷の宝、子供たちの未来のために~「いわての復興教育」の現状とこれから~

    文部科学省 安全教育調査官 森本 晋也 氏 盛岡市立黒石野中学校 校長 藤岡 宏章 氏 釜石市立釜石小学校 校長 髙橋 勝 氏 釜石市立釜石東中学校 教諭 宇夫方 朋子 氏 三陸ひとつなぎ自然学校 代表理事 伊藤 聡 氏、理事 柏崎 未来 氏 及川 真穂 氏

    いのちをつなぐ未来館見学

第2回[久慈市]:なりわいの再生と新たな三陸の創造~三陸の豊かさを生かした持続可能な産業を考える~

基調講演では、人口減少社会における三陸沿岸地域の水産業の新たな事業展開と、地域産業から世界の市場に挑戦するための意識改革の必要性を訴えました。
また、事例報告では、地域の食材を世界に売り出す取組や、収益を地域循環させることにより持続可能な経済基盤をつくる取組を報告し、地域産業の再生を通した新たな三陸の姿について考える機会となりました。

  • シンポジウム:2019年6月28日(金)13時30分~16時

    基調講演:産業分野におけるリスクマネジメント 一橋大学名誉教授 関 満博 氏

    活動事例報告 株式会社ひろの屋 代表取締役 下苧坪 之典 氏
    久慈地域エネルギー株式会社 取締役 若林 治男 氏

  • エクスカーション:2019年6月29日(土)
    久慈地下水族館もぐらんぴあ、道の駅のだ、涼海の丘ワイナリーの見学

第3回[大船渡市]:地域コミュニティを基盤とした防災力の向上~つながりの力で災害から地域を守る~

基調講演では、災害の被害を減らすために、情報の役割が一層大きくなっていることや、災害の被害を減らすために情報を生かすために、地域の防災の力が不可欠であることが示されました。
また、事例報告では、東日本大震災津波の実体験が伝えられたとともに、災害に備えるためには、災害を知り、訓練し、対応し、災害を伝え伝承することの重要性が訴えられ、災害との向き合い方や日頃の備えの重要性を考える機会となりました。

  • シンポジウム:2019年7月19日(金)13時30分~16時

    基調講演:災害情報と地域の防災力 国士館大学防災・救急救助総合研究所教授 山﨑 登 氏

    事例報告 災害伝承語り部 吉田 忠雄 氏
    岩泉町危機管理監 佐々木 重光 氏

  • エクスカーション:2019年7月20日(土)
    大船渡防災観光交流センター、赤崎地区公民館(漁村センター)、キャッセン大船渡、陸前高田市内の震災遺構及び新市街地などの見学

第4回[宮古市]:鉄道とフェリーがつなぐ福幸~新たな三陸交通網を活用した地域間交流と地域活性化のヒント~

基調講演では、鉄道・道路・フェリー航路でつながった三陸地域が、このチャンスを生かして鉄道を起点とした回遊型観光につなげるためのヒントとして、いすみ鉄道での顧客心理を捉えた取組事例が紹介されました。
また、事例報告では、地域での当たり前を発掘・再評価して地域の価値を高める必要性が訴えられたほか、フェリーで宮古市とつながった北海道の国立アイヌ民族博物館や国立の共生施設などからなる民族共生象徴空間(ウポポイ)について紹介が行われました。

  • シンポジウム:2019年7月26日(金)13時30分~16時

    基調講演:新しい交通ネットワークを核とした地域活性化について NPO法人おいしいローカル線をつくる会理事長 鳥塚 亮 氏

    事例報告 宮古観光創生研究会 代表 花坂 雄大 氏
    公益財団法人アイヌ民族文化財団 専務理事兼事務局長 今井 太志 氏

  • エクスカーション:2019年7月27日(土)
    田老の防潮堤、たろう観光ホテル、三王岩、道の駅たろう、三陸鉄道(田老駅・宮古駅)の見学

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